Strange Brew

ちょいと前に購入しておきながら時間が無かったのでホッタラカシにしていたDVDを見る。

CREAMとはグレアム・ボンド・オーガニゼーション等で活動していたジャック・ブルースジンジャー・ベイカー、そして元ジョン・メイオールズ・ブルーズブレイカーズエリック・クラプトンが60年代後半に結成したトリオバンド。思い切り歪んだギターによるソロプレイ、叩きまくるドラムと暴走寸前のベース、大型音響システムを導入したライヴにおいてのラウドなサウンド、それらはこのCREAMが先駆者であって、「ハードロックの元祖」なんて呼ばれる事もしばしば。1966年から1968年までしか活動していなかった幻のバンドでもある訳だが、その幻となった所以は人間関係のこじれ。あまりにも個性が強い3人だったが故に、最終的にはお互い反目しあう結果となってしまったのだ。それから35年以上経った今年の5月、このCREAMが1968年の解散コンサートと同じ舞台であるロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで久々のライヴ・パフォーマンスを行った。その様子を収めたDVDが本作。
さすがに35年以上も経つとメンバー皆老人な訳でパフォーマンスもそれ相応、個人的な印象としては「クラプトンのバンドにジャックとジンジャーが参加している」という感が強い。しかしながら肝臓移植という大手術を経てステージに立ったジャック・ブルースが時折ストゥールに寄りかかりながらも当時以上のソロベースを連発する事には感銘を受けた。ベースって地味な楽器と思われがちだけど、使い方によってはギター以上に凶暴で派手な楽器になり得るんだよね。
確か先月にはニューヨークのMSGでアメリカ公演も行った筈だけど、日本ではやらないのかな? 需要はかなりあると思うんだけど。
Fresh Cream

Fresh Cream

確か高校生の頃に初めて聴いたCREAMのアルバムがこれだった。今聴くとハードロックというよりもサイケデリックなブルーズという印象(実際それが正しいと思う)。1曲目の「I Feel Free」は最近日産のTV-CMに使われてるね。