Don’t think, Feel

「ギターは弾かなきゃ音は出ない」とは、寺内タケシ大先生の名言。数十年ギターを引き続けて至った境地を表した文句なのだが、つまり「ガタガタ理屈をこねるよりも、とにかく弾いてみろ。そこから必ず見つかるものがあるから」という意味なのだと思う。確かに練習に練習を重ねてようやく体得できる物だと思うし、引き続ける事によって、自分自身のプレイを客観的に見る能力だって身に付く。僕自身、自分の演奏には全く満足出来ていないし、はたまた他人が羨むほどのテクニックを身に着けている人であっても決して自分自身に満足し切っているなんて事は無いだろう。見えているようで見えていない「理想の自分」に一歩でも近づく為、日々ギタリストは精進する訳です。

でも実は僕は練習が大嫌いだ。

だって退屈なんだもん。あと、やろうと思っても出来ない事に直面するとイライラするんだよね。それと譜面を見るのが面倒。だから弾き始めて2,3年ぐらい経った頃からは殆ど譜面を見る事は無くなりました。コピーバンドをやる場合でも音だけ渡してもらって、あとは耳で聴いてなぞっていく所謂「耳コピ」が中心。そのおかげで相対音感はかなり鍛えられた気がします。

でも、もう少し自分自身が楽しめて、且つ効果のある練習は無いのだろうか、と考えた末に行き着いた方法が「適当に弾いてみる」という練習。適当と言ってもいい加減に弾く訳ではなく、ちゃんと音楽に合わせて弾く練習であって、所謂「アドリブ」というヤツです。

アドリブで弾いてみると自分の得手、不得手がハッキリ見えて、以降の自分の目標を明確に定められるようになるし、ライヴ感覚で演奏も出来るから、自分ひとりでシコシコやってるよりも数段楽しい訳です。

ここ最近はAlicia KeysのUNBREAKABLEで弾いてるのが超楽しい。単調なリフと空間を生かしたグルーヴが心地良いのだ。

Mtv Unplugged

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