Joining a Fan Club

どうやらTVドラマの「電車男」の主題歌はELOの「Twilight」だそうで。TVはホント見ないから全然知らなかった。
で、何故にこんな曲が主題歌? と思った訳ですが、ちょっと考えたら判った。
つまり「オタク」繋がりという事でしょうな。ELOってロックオタにかなり人気があるバンドなんですよ。それを引っ掛けて主題歌に、という事なんでしょうけど、なかなかトンチが利いてるなと。
普通に考えればロックってオタの世界とは無縁と思われるかもしれないけれど、実際「ロック通」の人って秋葉系みたいな人が多くて、特にELOみたいなポップで緻密な音を出すバンドのファンはその傾向が強いと思う。僕だって人の事をとやかく言えないくらいロックオタだと思うし、やっぱり自分が心底好きだ、と思うバンドは「そっち系」のバンドだったりする。
どうしてもオタ系の物って敬遠されてしまいがちだと思うんだけど、しかしながら、それも極めれば世界を席巻する事も可能。その端的な例がPuffyだと思う。
実はPuffyのデビュー曲の「アジアの純真」は完全にELOのパロディなんだよね。アレンジから何から何までELOのコピーって感じなので、初めて聴いた時から「あれ?」と思ったんだけど、ブレインになってる連中のラインナップを見て納得した。奥田民生は当然として、もう一人のブレインがアンディ・スターマーだから。
アンディ・スターマーは90年代前半に活動していたJELLYFISHのヴォーカル兼ドラマー。JELLYFISH自体が70年代のマイナーバンドの影響をそのまま直接的に反映させたサウンドを信条としていたので、やはりロックオタにはかなり人気がありました。時代錯誤も甚だしい無茶苦茶な衣装や、ライヴでのマニアックなカヴァー曲(日本公演ではピンクレディーの「SOS」を日本語でやった)なんかも魅力の一つだったな。
アンディが子供の頃にホストファミリーとして自宅で日本人留学生を受け入れていたそうだから、日本の文化に対する理解や畏怖も元々持っていたんだろう。それがロックと融合する事でPUFFYが生まれたんだと思う。最初は単なるアイドルユニットだったけど、いまや世界中に知られたポップ・アイコンだもんな。海外のアーティストのインタビューでもしょっちゅう名前を目にするし、「共演したい!」という有名人も結構多いみたい。
でもオタクのオブラートで包まれた女の子であるから故に人気がある訳で、それをそのままオタクな野郎が同じ事をやっても人気は絶対出ないんだろうな(笑)

Hi Hi Puffy Amiyumi

Hi Hi Puffy Amiyumi

4曲目はJELLYFISHのカヴァー。全く別物になってます。


こぼれたミルクに泣かないで

こぼれたミルクに泣かないで

もう掛け値無しの名盤。QUEENが好きな人はかなり気に入る筈。