Time stand still

前回書いた脱臭剤の件だが、日を追う毎にケミカルな臭いは和らいできた。何よりフィルターを交換したばかりなので、そちらに悪影響がない事を祈るばかりだ。

今日は特に目的も無いままに一日ぶらついてみた。普段あまり足を運ばない場所に行こうと考え、市内の中心にある公園周辺を散策。その公園は江戸時代に建てられた城の跡地で、今は城壁しか残っていない。故に市民には「城跡」なんて呼ばれてる。

城のお堀の反対側には数年前に建てられた小奇麗なモールがあり、そのモールの中にある古本屋には数年前まで良く顔を出していた。何故ならギター雑誌が結構揃っていたからだ。今日もちょっと漁ってみようかなあ、と思いつつそのモールへ歩を進めたのだが、そこである事に気が付いた。

「あれ、いつの間にか中古盤屋が出来てるぞ?」

外から見る分には美容院かブティックみたいな佇まいなのだが、確かに中古盤屋だ。だってショーウインドウにはThe Beatlesのイラストが掲げられているし、何よりお店の名前が「NEAT RECORDS」だ。よし、ちょっと入ってみよう。

新たに商売を始める、という事はそれなりに今の時代に合わせてお店の品揃えをしてるのかなあ、なんて事を考えつつ商品を見て回っていたのだが、ところがどっこい、結構マニアックな品揃えじゃないですか。うーん、これは俺好みかも。ジャズやクラシック・ロック、ソウル中心の品揃えなのだが、何故かヘヴィメタルコーナーまである所がグーですな。そのうち、おもむろにお店の店長が声を掛けてきた。

「あれ、runt5150君じゃない?」

あ、あー!!!! あなたは俺が高校生時代に通っていた輸入盤屋の店長さん! 10数年ぶりじゃないすかああ。今は脱サラしてご自分のお店を開いているそう。そうか、だからこの品揃えなのね。あの頃もこんな感じだったよな。

その後、30分程近況を語ったのだが、今でもあの頃と同じ様に音楽好きでいる事を店長さんは喜んでくれていた様子だった。でも良く考えると、高校生当時にその輸入盤屋があったから、今の俺がいるんだよね。盛岡という地方都市でありながら、そこのお店に行けば何でも手に入ったからなあ。当時そこでいろいろ勉強させていただきました。今はヒップホップやクラブ系中心の品揃えなので、その輸入盤屋さんには殆ど行く事は無いんだけどね。

行きつけの店が無くなったなあと残念に思っていた矢先、かなり嬉しい収穫があった3連休最後の日となりました。