Hello, she’s Rundgren, not Tyler.

先日CD屋でぶらついている時にロード・オブ・ザ・リングの3作目のDVDを見たんですが、あれって劇場版よりも1時間近く長いんですね。個人的に一番好きだったエオウィンのカットも増えてるみたいだし、欲しいんですが・・・・値段が・・・・

ところであれに出ていたリヴ・タイラーは一応スティーヴン・タイラーエアロスミスのヴォーカリストですね)の娘という事になっているのですが、実は彼は育ての親ではありません。何故ならリヴの母親であるベベ・ビュエル(70年代に活躍したモデルで、ロックバンドに取り巻くグルーピーとしても有名だった)がスティーヴンとのアバンチュールの末にリヴを身篭ったのですが、当時のスティーヴンはバリバリのジャンキーであり「この人には子供を育てる事なんか出来ない」と判断したベベが元カレと復縁して育ててもらった、という経緯があるから。

その元カレがトッド・ラングレンというアーティストで、僕がもっとも敬愛する一人です。90年代以降は結構くたびれてしまって「過去の人」という趣がある事も事実なんですが、去年初めて見たライヴでは相変わらずのショーマン振りを発揮していましたし、良い曲をいろいろ持っている人なのできっかけ一つで状況も変わるんじゃないかなあと思わずにはいられませんでした。最近CMで昔の名曲がいろいろ使われていたりするけど、この人の曲ってそういうのにちょうど良いと思うんだけどな。

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フリー・ソウル〜クラシック・オブ・トッドラングレン
70年代〜80年代初頭までにレコーディングした楽曲の中からソウル調・バラード調の物を中心に選曲したコンピレーション。多岐に亘る音楽表現を試みてきたトッドですが、やはり最大の魅力はこのアルバムにまとめられた楽曲群に代表される感傷的な美しさでしょう。このアルバムにも入っている「A Dream goes on forever」は確かゴスペラーズもカヴァーしていた筈ですが、彼らみたいなちょっと切なくて甘い雰囲気が好き、という人はチェックしてみる価値があると思いますよ。