Judas Rising

runt51502005-02-23

ジューダス・プリーストの新譜「Angel of Retribution」を購入。

ヘヴィ・メタルが好きな人には待ちに待ったアルバムではないだろうか。実際僕もその一人だ。ここでちょっと説明させて頂くと、プリーストとはメタルを代表するバンドの一つでその手の音が好きな人達には「神」と崇められる程のバンドだ。しかし神である彼らにも紆余曲折はあった。90年代初頭にヴォーカルのロブ・ハルフォードが仲違いの末に脱退、結果ロブ、残されたメンバー双方共に10年程低迷期を迎える事になってしまったのだ。その彼らが久々に再結集して新作をリリースした訳で、それが「Angel of Retribution」なのである。

個人的な感想を先に述べると、90年の傑作「Painkiller」を超える作品ではない、というのが正直な気持ち。つまらない曲もある。でも50代を迎えているであろうメンバーが往年の自分達に正面から向かい合ってPriestらしさ満載の作品を作り上げた事実には素直に拍手を送りたいし、それがセルフパロディになっていない点も評価するべきだろう。

果たしてこのアルバムがどういう影響を今後与えるかは全く判らない。僕が高校生だった80年代後半みたいな「チャートの上位は全部メタル(←これを読んで「嘘でしょ?」と思ったアナタ、ホントですよ。今で言えばヒップホップ並にメタルは人気あったんですよ。ま、純然たるメタルじゃないけどボン・ジョヴィとかガンズ・アンド・ローゼズ辺りは男女問わずクラスの連中は皆聴いてたよ)」みたいな状況が再度生まれるとは思わないし、全く話題にならずに終わる可能性だってある。でも何というか、50代のおっさんだって頑張ってるんだから俺もなんとかしなきゃな、と思わせてくれただけで僕としては満足なんですよ。やっぱ久々にバンドやりたいね。