友人に薦められていた漫画をようやくチェック。

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

最近、各所で話題の作品なのであれですけど簡単にあらすじを説明すると、主人公の青年はスウェディッシュ・ポップや渋谷系の音楽が大好きな23歳。ホントはその手の音楽で成功したいのだけれど、何故か現在の彼のバンドは「デトロイト・メタル・シティ」なるデスメタルバンドで、インディーズ・シーンでは孤高の存在として崇め奉られている。おまけに「クラウザー2世」なんてステージネームまで付けられて、金髪のカツラ・不気味なペイント・都市伝説的なプロフィール(殺人者とか警官殺しとか)等など、自分が受け入れられない方向性でどんどん人気は拡大中。そんな主人公が毎回出くわす日常を暴走気味のギャグで描いてる訳ですが・・・
いや、これ最高!!
20年以上もメタルは聴いてるし、デスメタルも勿論大好きな僕ですが、この漫画で描かれている「メタル/デスメタル」が現実世界のメタルとはまったく異なる事だって十分判ってる。でもヘヴィメタルという音楽が一般的に持たれているイメージを利用してギャグ漫画を描こうとしたら(しかも音楽なんて興味がないであろう人達も含めて対象にするならば)、極端にマイナスイメージの方向に持って行くしか無いのは明白。
「うるさい」「気持ち悪い」「歌詞はドロドロ系」「暴力的」
多分、一般的なメタルのイメージってこんなとこだろうけど、そのイメージをどのように利用して漫画化するかがポイントなのであって、この場合、現実に存在するメタルとどれだけ正確にシンクロするかは重要ではないのだ。もしも正確性を求めるのであればギャグマンガはおろか、ストーリーマンガとしても成り立たないだろう。
とにかく笑えるからお勧め。なんだけど、女性にはキツイ内容かなあ・・