runt51502006-04-23

2時間ほど前に東京から帰宅。
土曜日にStudio CoastThe Darknessのライヴを見てきた訳だが、結論から言うと最高に楽しいライヴだった。誰が言ったか憶えてないけど、「ロックなんてそもそも冗談から始まった音楽みたいな物だから、シリアスに受け止めすぎるのも問題」なんて発言をその昔、雑誌で見た記憶がある。コレは決して手を抜くとか適当にやる、という意味合いではなくて、「ロックという物を高尚なものとして捉えたりしないで、単にFunという側面から見るのが正しいんじゃないの?」という考え方から来た発言なのだが、正しくそれを体現したような2時間だった。
さすがにライヴで叩き上げて来たバンドなので、パフォーマンスは申し分ない出来。DVDで見た数年前のライヴよりも完成度は高まっていた。CDで聴く事が出来るファルセットを多用したヴォーカルスタイルを危なげなく披露しながら、派手なギターも惜しみなく披露するジャスティン・ホーキンスはやはりこのバンドの華である事は間違い無いし、若かりし頃の志村けんを髣髴させる妙なダンスも最高に笑えた。新加入のベーシストもベースは勿論、ギター、シンセ、コーラス、そして見栄えのするアクションと大活躍だったので、何故にメンバーチェンジを行ったのかも納得。そういえばその彼が歌うAC/DCのカヴァー(Highway To HellとThunderstruckだった)も最高にイカしてた。残念なのは少々グルーヴに欠けるドラムかな。端的に言うと素人臭さが抜けきっていない、というか。
今はどうしてもロック系は人気が薄いジャンルだけれども、こういうバンドの存在がそのロックの楽しさを判り易い形で伝えてくれるのだと思う。理屈なんて要らない、とにかくライヴが始まったら2時間楽しもう、そして笑って帰途に着こう、そんな感じ。次に日本に来るのがいつになるのかは判らないけれど、一人でも多くの人に触れてもらいたい、そして楽しんでもらいたい、そんな事を考えた一夜だった。