Street Leathal
僕がギターを弾き始めた80年代中盤はメタルギターの奏法上において飛躍的な革新が遂げられた時期である。イングヴェイ・マルムスティーンを頂点として、クラシック・バイオリンの奏法を取り入れた所謂「ネオ・クラシカル」系の超絶技巧ギタリストが群雄割拠した時代。メタルギターを弾くならば「早弾き」は必須、これがあってこそメタルギターは成り立つ、そう言っても過言ではないだろう。
その中でも最も衝撃的だったのがRacer X。その後Mr.Bigでワールドワイドな認知を得るポール・ギルバートが結成したLAのメタルバンドなのだが、目にもとまらぬ速さでギターソロを炸裂させる凄腕ギタリストが2人もいるというのがこのバンドの売り。超絶技巧を用いてのハーモニーフレーズは次から次へと飛び出すし、挙句の果てには2人羽織で一本のギターを弾きまくる始末。
Racer X解散後、リーダーのポールは順風満帆の活動を続けているのだが、相方のブルース・ブイエは腱鞘炎を抱えてしまった為、90年代中盤以降表舞台からは遠ざかってしまっていた。その2人が来年日本で久々に競演するとの事。おまけに招聘元のページでは演奏してもらいたい曲のリクエストも受け付けている! ライヴ盤にしか入っていなかった「Scit Scat Wah 」は絶対に聴きたい一曲だよね。
- アーティスト: Racer X
- 出版社/メーカー: Shrapnel
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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