この一年程「ケロロ軍曹」を見続けていた影響なのだろう、最近「機動戦士ガンダム」が気になってしょうがない。ここで補足するとケロロ軍曹の趣味はガンダムのプラモ(ガンプラ)を作る事である。故に作品中、ガンダムねたが頻出するのだ。
僕は昭和45年生まれなので、もろにガンダムの洗礼を受けている世代。一番最初にTVでガンダムが放送された時は視聴率が悪くて不人気なアニメだった、というのが定説だけど、僕の周りではそうでも無かった。僕も含めて、初回のTV放映の時点で好きになって毎週見ていた奴は同級生にも多く見受けられた記憶がある。だから劇場版ガンダムも勿論3作とも見に行ったし、ガンプラも無数に作った。
あまりアニメを見なくなったのが中学生後半頃で、その理由は「アニメ=アニメが好きな人だけを対象に作られた物」という印象が自分の中で非常に強くなったからだ。アニメファンしか判らない異様なノリに嫌悪感を感じた、と言えばよいのか。よって、それ以降僕にとってアニメは見るべき価値の無い物として黙殺される事になるのだが、20代後半辺りに見たエヴァンゲリオンによって、転換期を迎える。やはりエヴァにも自分が大嫌いなアニメ特有の雰囲気があるのだが、物語そのものを捉えた場合、ここまで緻密で奥が深い世界が描けるのはやはりアニメであるが故だろうと。それ以降、気になる作品はチェックしているのだが、ケロロ軍曹を見ていて気が付いた事が。
ガンダムの続編のZガンダムって殆ど見た事無かったな、と。
そういえば去年から今年にかけて劇場版Zガンダムが公開されていた筈だし、おそらくレンタル店にも置いてあるんだろう。そう思い立ち、ひとまず1作目、2作目を借りてきた。最終の3作目は今月末にリリースされるそうな。さて、どんな感じなのかな・・・・・
うーん、これ話がさっぱり判りませんわ。基本的にTV版のダイジェストなんだろうけど、世界観やキャラクターの相関関係が事前に判っている事を前提に作られているふしがあるから、僕みたいな初見の素人にしてみると矢継ぎ早にエピソードが進行するだけなので非常に迷惑。様々なキャラクターが突然に登場して、いきなり話が大きく進展、且つ説明は一切無し。なんだこれ? 2作目は「恋人たち」なんて副題が付いてるけど、説明不足が故に感情が読めないキャラクター達が乳繰り合う場面がいちいち挿入されるので、もうこいつら単なるバカにしか見えない。
多分、TV版は面白いのだろうと思う。単に編集が悪いだけ。ただ、僕が嫌いなのはこの「アニメファンを前提にした作品造り」なのだ。だってTV版を見て勉強しておく必要があるでしょ、この場合。
それともハナから「ガンダム=アニメファン専用作品」という位置付けなのかな。最初のガンダムは特別興味が無い人達にとっての「入り口」となり得たからこそ、その存在に大きな意味があると思うのだけれど。残念。